矯正歯科と治療は、歯並びをきれいにすることと同時に、虫歯や歯周病の予防効果が絶大だということがわかっています。当院では、矯正専門の歯科医師が治療に当たり、無理をしない、痛みも少ない優しい矯正治療を心がけて、小児では歯に対して顎のバランスを形態的、機能的に整えること、成人では顎に対して歯のバランスを良くすることを目標として治療に当たっていますので、皆さん安心してご来院ください。
尚、当院では周りからわかりにくいマウスピース矯正もご用意していますので、お気軽にご相談ください。
矯正治療は大まかに分けて、
①診断⇒②治療⇒③保定
の段階を追って進めていきます。治療の時期によっては、最小限の治療で済む場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
診断は、今現在の歯並びの状態や顎の骨の状態をレントゲンや模型、写真より確認し、最適な治療法を導き出すことです。 治療1回分を使いしっかりとレントゲンや型取りをし、診断を行います。
診断後、小児で行うⅠ期治療と成人で行うⅡ期治療を行います。
Ⅰ期治療は乳歯が永久歯へと交換が始まる6歳頃より開始し、12歳臼歯が生えるまで。もしくは、身体の成長がほぼ終わるまでの治療です。
その目的は顎の前後的なバランスを取ること、およびすべての永久歯を生やすことにあります。
この時期に治療を始めるメリットとして、小児期(主に小学生の間)は顎の骨の前後的位置や大きさを手術無しで治療できる唯一の時期ということがいえます。また、乳歯から永久歯へと歯並びが変化する時期でもあるため、歯が出てくる場所や永久歯が生えてくる隙間のコントロールが必要となる場合があります。
このため、子どもの矯正治療では上下の顎の成長を利用して、顎や歯のバランスを整えてあげることや、永久歯が正しい位置に出てこられるようにすき間を作ることが必要となります。この結果、歯のガタガタを最小限にしてその後の治療が必要の無い、もしくはマルチブラケットを用いての治療期間が短くなります。
既に顎の成長はほぼ見込めないため、顎の大きさに合わせて歯を並べる治療となります。時に、健康な永久歯を抜いて矯正治療を行う場合の多くは、顎の骨に対し全ての歯が並びきれない場合に適応されます。この治療の目的は、ガタガタのない、きれいな歯並びを作ることにあり、一般的に知られている矯正治療はこの治療をさします。
男の子であれば中学~高校生まで、女の子は中学1年生頃まで顎骨の成長がまだ続いています。この時期を過ぎるとⅡ期治療が選択されます。
Ⅱ期治療では顎の骨に対し歯を並べるため、糸切り歯の1つ後ろもしくは2つ後ろの歯を左右共に抜歯することが多いですが、中学生~高校生頃までは男の子も女の子も成長が残っていますので、Ⅰ期治療よりも効果は少ないです。しかし、Ⅰ期治療で用いる装置を併用して、Ⅱ期治療での抜歯を回避することや骨格的な不調和の解消が可能となります。
Ⅰ期およびⅡ期治療が終了したら、「保定」となります。 なかなか、耳慣れない言葉ですが、矯正後に歯が再度ガタガタにならないようにするために行う治療です。この治療が終了して初めて矯正歯科治療が終了となります。
矯正歯科治療は、このように段階を追っていく治療となります。
現在当院で用いられている歯にワイヤーを固定する装置は透明で目立たないプラスチックを用いており、治療期間を通して着色が少なく装置が目立たないという特徴があります。
さらに患者様のご希望により、あまりガタガタが酷くない場合はマウスピースを用いての治療も行っています。